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ドラッカー 14/30

フリーランスに役立つ言葉

生きていくための自分ルール 「汝の時間を知れ」

TaniaRoseによるPixabayからの画像

TPDCAのT・・・T(time)から始めねば何も始まらない。

 

時間に関して、ドラッカーは熱く語っている。

 

お金や人(労力)は調達できる資源だが、時間だけは希少なもの。

 

みな、一日は一律24時間であり、無駄に過ごした時間は二度と戻ってこない。お金はいざとなれば借りることも可能だが、時間を融資してもらうことは不可能である。

 

そして、刻一刻と我々は「死」というゴールに近づいている。

 

 ドラッカーは時間を無駄にしているヒマはないと言う。

 

恐ろしく真面目でモーレツな人である。

 

最近、ゆるく生きることも良しとしている自分にはしんどい言葉が続くが、働き始めの若い頃はドラッカーの通りに行動したものだ。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

時間を管理できなければ、何も管理できない。

 

まず、自分の時間を記録する。

 

無駄な仕事に割いている時間を見つける。

 

そして何とか、PDCAを回し始めるために、思い切って半日あるいは丸一日を毎週確保するべく行動し始める。

 

 


(以下引用)

 

「時間を無駄に使わせる圧力は、常に働いている。なんの成果ももたらさない仕事が、時間の大半を奪っていく。ほとんどは無駄である。地位が高くなれば、その高くなった地位が、さらに時間を要求する。

 

「仕事の多くは、たとえごくわずかの成果をあげるためであっても、まとまった時間を必要とする。こま切れでは、まったく意味がない。何もできず、やり直さなければならなくなる。」

 

「人のために時間を数分使うことは、まったく非生産的である。何かを伝えるためには、まとまった時間が必要である。計画や方向付けや仕事ぶりについて、部下と15分で話せると思っても、勝手にそう思っているだけのことである。肝心なことを分からせ、影響を与えたいのであれば、1時間を必要とする。」

 

 

(引用以上)

 


私の経験でも、事業が順調に回りだせば回りだすほど、些末な仕事が恐ろしく湧きあがってくる。来院する患者さんが増える。売り上げが上がる。でも小さなミスがいろいろ出てくる。

 

スタッフ同士の摩擦も起こる。

 

パニックになりそうになる時、いつも仕事場の行き帰りの電車の中でドラッカーを紐解いていた。

 

ミスに対しては、原因が業務フローの改善で回避できそうなら、そのシステムを改善して周知する。

 

忙しくて、朝の始業前の10分でスタッフに注意していたことをやめ、60分しっかり確保し食事に誘ってゆっくりと話し合いをする。

 

しかし、院長という肩書がゆえに、ありとあらゆる問題に対して、すべての意思決定を四方八方から急き立てられ、慌てて対応しては失敗を繰り返していた。


そこで自分の苦手な「人事、在庫管理」の部分を別の人に任せることにした。


そうすると真に重要と思えること。すなわち「この医院が社会に貢献するために何をすべきか」「働く仲間がどうあるべきか」などを考える時間が生まれた。

 

混乱の中でナンバーツーを置かなければならないことに気づいた。




(以下引用)

 

「汝自身を知れとのむかしからの知恵ある処方は、悲しい性の人間にとっては、不可能なほどにむずかしい。しかしその気があれば、汝の時間を知れとの命題には、だれでも従えるはずである。その結果、誰でも成果と貢献への道を歩める。」

 

(引用以上)

 


*引用元

プロフェッショナルの条件

ーいかに成果を上げ、成長するかー

著者/P.F.ドラッカー

翻訳者/上田惇生

発行所/ダイヤモンド社


ドラッカーは「こう行動できれば、成果をあげ成長できる」と示してくれる。

 

あの頃、ドラッカーの言葉に勇気づけられ進み続けることができた。

 

 


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