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乳歯の時に注意すること(歯並び:乱ぐい歯)

今回も歯並びについて書いてみます。前回は、かみ合わせが逆になる反対咬合について解説しました。

 

一般的な知識として大雑把に以下のことを知っておいてください。

 

  1. 乳歯の時の歯並びが、必ずしも大人の歯の歯並びに絶対に影響するとは限らない。
  2. ママやパパの歯並びは、子供に影響する(遺伝する)ことは多い。
  3. 乳歯の時期の口呼吸は歯並びに影響する。(鼻が詰まりやすいなどの原因で)
  4. 正しく言葉を発することが実は大切。
  5. 指しゃぶりは必ずしもすぐにやめさせなくてもいい。
  6. 子供の歯並びにパーフェクトを求めているのか、個性として受け入れられるのか、パパやママの価値観が重要。
  7. 矯正治療はいつでも(大人になってからでも)始められる。

 

 

 

 

Günther BraunによるPixabayからの画像

乳歯は2歳から3歳ごろまでに全て生えることが一般的です。数か月の前後はあります。

 

ここでは、乳歯がすべて、下が10本、上が10本、計20本生えそろった時点での話とします。

 

 

乳歯の歯がすべて生えそろった時点で、すでに歯が隣の歯と少し重なっていて、他の歯も隣にある歯との隙間がない場合は大人の歯が生える場合にスペースが足りなくなり、重なって生える確率が高くなります。

 

きれいに並んでいても、隣の歯との間に隙間がない場合も大人の歯が重ならずに生えることが難しいかもしれません。

 

なぜなら、大人の前歯は乳歯の歯よりもかなり大きいので、乳歯の時に歯と歯の間に隙間が空いているくらいゆとりがある方がよいと言えます。

 

もちろん3歳ごろから6歳までの間に、下あご、上あごは共に大きくなります。

 

キチキチに生え、場所によっては少し重なっている場合でも、歯と歯の間が空いてきてくれる場合もあります。

 

乱ぐい歯の場合は小学校入学くらいの6歳ごろから、こどもの矯正を考えることが必要になってきます。

あごの成長を装置で、後押しするのです。成長期の子供のあごは柔らかいので、拡大装置ともいわれる、入れ歯とマウスピースの間のような装置をはめて、少しずつネジを回して広げていきます。

 

そうして、大人の歯のスペースを確保していくようにします。

 

 しかし、前歯が少々、デコボコがあっても、気にならなければ、やはり気にしすぎる必要はありません。

 

小学校の高学年から中学1~2年生までに上の犬歯が生えてきますが、これが、スペースが足りずに、犬歯が少し強調されるように見えるようになる場合もよくあります。

 

日本の芸能人の方でもこの犬歯がワンポイントになっている方も多くいらっしゃいます。