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でもやっぱりドラッカー 28/30

フリーランスに役立つ言葉

生きていくための自分ルール 「変革を起こす方法、やるべきこと」

 

老荘思想ばかりをやると、日々の食っていくための生活が成り立たない。

 

今回は、ドラッカーのアツさを再度紹介したい。

 

 

 

 

変革・・・つまりイノベーションは、フリーランスには必要ないのかもしれない。

 

しかし、自分の人生を面白くするためにも、フリーランスの仕事にイノベーションを起こすことを考えても損はない。

世の中には、奇跡とよばれるような、成功話はあちこち転がっている。

 

うらやましくなって、それらの成功秘話を知ると「自分には無理やわ」と思ってしまう。

 

そこには、天才的な、神がかっている幸運が重なって実現されたような出来事が多い。

 

しかし、ドラッカーにかかれば、

 

「奇跡なんか頼らんでも、変革を起こすための、原理・方法があるんや」

 

と言うではありませんか。



以下引用

 

第一に、イノベーションを行うためには、機会を分析することから始めなければならない。私がイノベーションのための七つの機会と呼ぶものを徹底的に分析することから始めなければならない。(途中略)

 

①予期せぬこと

 

②ギャップ

 

③ニーズ

 

④構造の変化

 

⑤人口の変化

 

⑥認識の変化

 

⑦新知識の獲得

 

これらの七つの機会のすべてについて、体系的に行わなければならない。機会を体系的に探さなければならない。

第二に、イノベーションとは、理論的な分析であるとともに、知覚的な認識である。したがって、イノベーションを行うにあたっては、外に出、見、問い、聞かなければならない。このことは、いかに強調してもしすぎることがない。イノベーションに成功するものは右脳と左脳の両方を使う。数字を見るとともに、人を見る。いかなるイノベーションが必要かを分析をもって知った後、外に出て、知覚を以て客や利用者を知る。知覚をもって、彼らの期待、価値、ニーズを知る。

 

イノベーションに対する社会の受容度も、知覚によって知る。客にとっての価値も、そのようにして知る。自らのアプローチの仕方が、やがてそれを使うことになる人たちの期待や習慣にマッチしているかいないかも、知覚によって感じ取る。こうして初めて、「やがてこれを使うことになる人たちが、そこに利益を見出すようになるには、何を考えなければならないか」との問いを発することができる。さもなければ、せっかくの正しいイノベーションも間違った形で世に出ることになる。

 

 

ドラッカーは分析、理論的にと言いながら、知覚が大事とか言ってるし・・・

 

知覚って・・・要するに感覚的なもんやん

 

それって、センスとかいるかも。。。

 

でも、ドラッカーはもしかすると、老子の言ってることを知ってたのかもしれへんと思ってしまう

 

老荘思想は、分析とか理屈ってものよりも、感じる、体験するってことを大事にする。

 

また、外に出ろ、とか言ってるし・・・

 

これも、旅をすることが大切だとしている老荘思想と重なる。

 

 

第三に、イノベーションに成功するには、焦点を絞り単純なものにしなければならない。一つのことに集中しなければならない。さもなければ、焦点がぼける。単純でなければうまくいかない。新しいものには必ず問題が生じる。複雑だと、直すことも調整することもできない。成功したイノベーションは驚くほど単純である。まったくのところ、イノベーションに対する最高の賛美は、「なぜ、自分には思いつかなかったか」である。新しい市場やあたらあしい使用法を生み出すイノベーションでさえ、具体的な使途を定めなければならない。具体的なニーズと成果に的を絞らなければならない。

第四に、イノベーションに成功するには、小さくスタートしなければならない。大がかりであってはならない。具体的なことだけに絞らなければならない。

 

レールの上を走りながら電力の供給を受けるというイノベーションが電車を生み出した。マッチ箱に常に(50本という)同数のマッチ棒を詰めるというイノベーションがマッチ入れのオートメ化をもたらし、それを行ったスウェーデンのマッチメーカーに対し、半世紀近くに及ぶ市場の独占をもたらした。

 

あまりに大がかりな構想、産業に革命を起こそうとする計画はうまくいかない。多少の資金と人材をもって、限定された市場を対象とする小さな事業としてスタートしなければならない。さもなければ、調整や変更のための時間的な余裕がなくなる。イノベーションが、最初の段階からほぼ正しいという程度以上のものであることは稀である。変更がきくのは、規模が小さく、人材や資金が少ないときだけである。

この、小さくやれってのは、僕たちフリーランスには馴染みやすい。

 

個人あるいは、少人数で、お金もそんなに使わずにやるってのはPDCAも回しやすい。

 

イノベーションを起こす可能性はもしかすると、会社組織よりもフリーランスにこそ高いかも・・・

 

 

第五に、とはいえ、最後の「なすべきこと」として、イノベーションに成功するには、最初からトップの座をねらわなければならない。必ずしも大事業にすることをねらう必要はない。そもそも、イノベーションが大事業となるか、まあまあの程度で終わるかは知りえない。だが、最初からトップの座をねらわないかぎり、イノベーションとはなりえず、自立した事業とさえなれない。

 

具体的な戦略としては、産業や市場において支配的な地位をねらうものから、プロセスや市場において小さなにっちを狙うものまで、いろいろありうる。しかし、起業家としての戦略は、何らかの意味において、トップの座をねらうものでなければならない。さもなければ、競争相手に機会を与えるだけに終わる。

引用は以上