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ドラッカーの限界 24/30

フリーランスに役立つ言葉

生きていくための自分ルール 「ドラッカー、ときどき老荘」

ambrooによるPixabayからの画像

 

老荘思想というのは、ハマりすぎると少し危険だ。

 

なぜなら、僕たちの「生活」は老荘だけでやっていけるわけではない。

 

ヒトは、じっとしていない。大昔から、我々の祖先はアフリカ大陸を出て、世界中に散らばった。ヒトとして、いろいろとやってきている。

 

老荘思想のごとく、学ぶこともやめて、そのあたりでのんびりとポカーンとしておくことは、いつまでも出来るわけでもない。

 

あぁ時間がない。お金が必要、こどもたちを学校に行かさなければならない。あれもしなければ、これもしたいし・・・となんやかんやと忙しいのが「生活」というものだ。

 

ヒトというものは、なんでも無理をする、知ろうとする、欲深いかわいい生物なのだ。

 

ヒトに生まれたからには、一生懸命ヒトを生きるべきだ。

 

欲を満たすために動く、悩む・・・いいじゃぁありませんか。

 

ドラッカー読んで、向上心ってやつに火をつけて、目標とか、成果とかを追い求める、学び続けるってライフスタイル。

 

基本はこのスタイルでいいと思う。

 

ただ、行き詰った時、急に「あれっ?僕は何やってんだろう?」と思ったとき。理由もなくウツウツとしたとき、人間関係に疲れた時、失敗したとき、、

 

そのときこそ、老荘の言葉だ。その程度にしておくのがよい。

 

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今日の老荘

老荘思想ではよく、以下の言葉が出てくる。

 

 

「無為」・・・自然のままで作為的でないこと。英語でidle, uselessで、ネガティブなイメージになってしまうが、実際には老荘ではむしろポジティブに使われている。

 

今日はその「無為」について、スチュワートワイルドさんの文章を紹介します。

 

 

 

以下引用

 

無為とは今の自分、自分の立場に満足すること。今、自分がもっているものに満足すること。 

 

 

本当に価値のある経験や人間関係、あるいは豊かさといったものは、あなたの心が落ち着いたときに初めて訪れるものだ。あなたのバランスがとれたとき、宇宙が与えてくれる。

 

宇宙はいつだって与えるべきものを無尽蔵に持っているけれども、それらを押し付けたり、無理強いしたりしない。それが無為のやり方なのだ。

 

沈黙を守り、抑制のきいた人間であれ。あなたを縛り付けるものから離れ、自由に向かって淡々と歩んでいくのだ。計画性を持ち、忍耐強く、目標に向かって一歩ずつ歩んでいこう

 

引用は以上

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イギリス人の書いた文章にはちゃんと、老荘だけでない言葉も入っている。

 

「自由に向かって」とか

 

「計画性を持ち」とか

 

「目標に向かって」とか・・・

 

このスチュワートワイルドさんは不思議な文章が多いけれども、基本的には老荘思想を西洋の人に紹介している感じで書かれてある。

 

でも、老荘で終わらず、ちゃんと、今の生活を意識した、癒し、優しい励ましの文章が語られている。

つまり、老荘で現実世界の「ヒト」を馬鹿にしたり、皮肉っぽくなったりせず、「前を向いて、それでも歩こう」とする考え方だ。