フリーランスに役立つ言葉
生きていくための自分ルール 「ドラッカー、ときどき老荘」
老荘思想というのは、いろいろな人が書籍として出している。
老荘とは 老子、荘子という古代中国の賢人、またはその思想。 老子という人は実在したかどうかは分からないらしいが、荘子は実在した人物である。
老荘の一次資料を恐らく中国の学者よりも徹底的に調べて、今の時代に、この日本に紹介した人がいる。
福永光司先生だ。
ただ、いきなり福永先生の本を読んでも難しいかもしれない。
昔、僕の実家には父の本であふれていて、その中に福永先生の荘子、老子があった。荘子の中身を、高校生のときにパラパラ見て、「むずっ!」ってすぐにあきらめたけど、なぜかずっと気になっていた。いつかゆっくり読みたいって思ったが、直感で何かいいことが書いてある気がしていた。
忙しくギスギスしたこの世の中に疲れた人は、この老荘思想に触れる人も多いようで、やさしく説いたものもたくさんある。
実は、最近になって老荘思想ってのは、
「おばあちゃんの教えや」って気づいた。実在しないかもしれない「老子」ということばも、単に「高齢のひと」「老人」「お年寄り」という一般名詞ではないかという説もあるくらいだから。。
もちろん、世の中のおばあちゃんがみんな、老荘思想じゃないかもしれないが、なんか近いなって感じたのが
島田洋七さんの小説の『佐賀のがばいばあちゃん』だ。
特に、山と谷の話があるが、がばいばあちゃん曰く「頂上は住むところやない」というセリフ。
また、少しスピリチュアルなかんじの本だが、イギリス人の著作家で
スチュワート・ワイルドさんという人の「サイレント・パワー 静かなるカリスマ」も老荘の思想をベースにしていて、老荘の世界に入りやすいかもしれない。
先の戦争に負けてからはアメリカ文化が幅を利かせ、教育も欧米のものをベースにして今の日本人がある。
なので、意外とイギリス人や海外の人が、老荘思想のことを紹介している文章の方が、最初は分かりやすかったりする。
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今日の老荘
よく、自分探しをすると言って、旅をしたりする。僕も、仕事がうまくいっているのに自分が分からなくなって、よくあちこち出かけたものだ。
そんなとき、老子の第47章に書いてあることで腑に落ちる。
見つけるものは外にあるのではなく、気づくべきものは足元にあることを教えてくれる。
以下引用
君自身への旅
タオの道は世界に行きわたっている。
けれどもそれは
世界中を旅して廻ったって見つかりやしない。
インターネットの「ウィンドウ」を
いくらのぞきこんだって、わかりやしない。
遠くへたずねてゆけば行くほど
ますます遠のくんだ。
情報を集めれば集めるほど、
ますます分からなくなるんだよ。
逆に、
タオの人ってのは
あちこち出かけないでいて
ちゃんと知っているんだ。
きょときょと見回さなくたって
大事なものが見えてるんだ。
だから、ゆったりと
何もしないでいて
とてつもない大きなことが
仕上がってゆくんだーーーーー君のなかでね。
引用は以上
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加島祥造さんの本は現代風に書かれてあって、おすすめだ。 意識高い系の本ばかりが並んでいる棚には、一冊この本が清涼剤になります。
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