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ドラッカーの限界 23/30

フリーランスに役立つ言葉

生きていくための自分ルール 「ドラッカー、ときどき老荘」

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老荘思想というのは、いろいろな人が書籍として出している。

 

老荘とは 老子、荘子という古代中国の賢人、またはその思想。 老子という人は実在したかどうかは分からないらしいが、荘子は実在した人物である。

 

老荘の一次資料を恐らく中国の学者よりも徹底的に調べて、今の時代に、この日本に紹介した人がいる。

 

福永光司先生だ。

 

ただ、いきなり福永先生の本を読んでも難しいかもしれない。

 

 

昔、僕の実家には父の本であふれていて、その中に福永先生の荘子、老子があった。荘子の中身を、高校生のときにパラパラ見て、「むずっ!」ってすぐにあきらめたけど、なぜかずっと気になっていた。いつかゆっくり読みたいって思ったが、直感で何かいいことが書いてある気がしていた。

 

忙しくギスギスしたこの世の中に疲れた人は、この老荘思想に触れる人も多いようで、やさしく説いたものもたくさんある。

 

 

実は、最近になって老荘思想ってのは、

 

「おばあちゃんの教えや」って気づいた。実在しないかもしれない「老子」ということばも、単に「高齢のひと」「老人」「お年寄り」という一般名詞ではないかという説もあるくらいだから。。

 

もちろん、世の中のおばあちゃんがみんな、老荘思想じゃないかもしれないが、なんか近いなって感じたのが

島田洋七さんの小説の『佐賀のがばいばあちゃん』だ。

 

 特に、山と谷の話があるが、がばいばあちゃん曰く「頂上は住むところやない」というセリフ。

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また、少しスピリチュアルなかんじの本だが、イギリス人の著作家で

スチュワート・ワイルドさんという人の「サイレント・パワー 静かなるカリスマ」も老荘の思想をベースにしていて、老荘の世界に入りやすいかもしれない。

 

先の戦争に負けてからはアメリカ文化が幅を利かせ、教育も欧米のものをベースにして今の日本人がある。

 

なので、意外とイギリス人や海外の人が、老荘思想のことを紹介している文章の方が、最初は分かりやすかったりする。

 

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今日の老荘

よく、自分探しをすると言って、旅をしたりする。僕も、仕事がうまくいっているのに自分が分からなくなって、よくあちこち出かけたものだ。

 

そんなとき、老子の第47章に書いてあることで腑に落ちる。

 

見つけるものは外にあるのではなく、気づくべきものは足元にあることを教えてくれる。

 

 

 

以下引用

 

君自身への旅

 

タオの道は世界に行きわたっている。

けれどもそれは

世界中を旅して廻ったって見つかりやしない。

インターネットの「ウィンドウ」を

いくらのぞきこんだって、わかりやしない。

 

遠くへたずねてゆけば行くほど

ますます遠のくんだ。

 

情報を集めれば集めるほど、

ますます分からなくなるんだよ。

 

逆に、

タオの人ってのは

あちこち出かけないでいて

ちゃんと知っているんだ。

きょときょと見回さなくたって

大事なものが見えてるんだ。

 

だから、ゆったりと

何もしないでいて

とてつもない大きなことが

仕上がってゆくんだーーーーー君のなかでね。

 

引用は以上

加島祥造さんの本は現代風に書かれてあって、おすすめだ。 意識高い系の本ばかりが並んでいる棚には、一冊この本が清涼剤になります。