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ドラッカー 17/30

フリーランスに役立つ言葉

生きていくための自分ルール 「自らの成長に責任を持つ」

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

T-PDCAを実践しながら、自分を成長させていく。

 

この過程で第一に優先してやるべきは、卓越性の追求である。すなわち他よりも自分が抜きんでていることが何かを気づきそれをさらに磨き上げていくことである。

 

他人のせいにしているヒマはなく、自分の成長には自ら責任を持つべきなのだ。

 

自分が成果をあげ続ける人間にするのは、ほかの誰でもなく自分自身である。

 

地位や肩書が大事なのではなく責任が大事なのだとドラッカーは言う。責任こそが成功のカギだという。

 

つまり真剣に仕事に取組み、成長しなければならないことを知ることこそ大切なのだ。

 

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

(以下引用)

 

「成長するということは、能力を習得するだけでなく、人間として大きくなることである。責任に重点を置くことによって、より大きな自分を見られるようになる。うぬぼれやプライドではない。誇りと自信である。一度身につけてしまえば失うことのない何かである。目指すべきは、外なる成長であり、内なる成長である。

 

 

(引用以上)

 


*引用元

プロフェッショナルの条件

ーいかに成果を上げ、成長するかー

著者/P.F.ドラッカー

翻訳者/上田惇生

発行所/ダイヤモンド社


この部分を読んで、改めて自問する。

 

自分の強み、追求すべき卓越性をちゃんと認識しているか?

 

歯科医師としての手先の技術はちゃんとしていて当然である。それよりも患者さんとの対話が重要でる。

 

自分のキャリアから知りえた知識、情報、経験を分かりやすく伝える能力こそ自分の得意とするところである。

 

そして、自分の診療においては、不安をできるだけ早く、完全とまではいかなくても和らげ、軽くすることが使命である。

 

どのような人であっても、なぜ今の痛みや違和感があるのかを、知る権利はある。

 

それらの症状が出現するメカニズムを歯科医師として知っているのなら、それを可能な限り患者さん本人に理解してもらえるように解説して伝える必要がある。

 

その成果をどのように測るか?

 

それは、患者さんが自分の体の中で起こることを、理解することで安心し、習慣を変え、納得して患者さんが主体的になって治療やケアを受けていくことだと考えている。

 

 

 

 

 

何によって憶えられたいか

自分が死んだ後に、「あの人はこういう人だった」と人々の記憶としての自分はどうありたいか?を考えることも大切であり、それを道しるべに、自分の道を歩んでいく。

 

卓越性を追求する重要性を説くときに、ドラッカーは歯医者の例を挙げている。

(以下引用)

 

「何年か前に、かかりつけの腕のいい歯医者に聞いたことがある。『あなたは、何によって憶えられたいか』。答えは『あなたを死体解剖する医者が、この人は一流の歯医者にかかっていたといってくれること』だった。この人と、食べていくだけの仕事をしていない歯科医との差のなんと大きなことか。

 

 

(引用以上)

 

もし、自分なら何と答えるだろう。

 

「なぜかあの歯医者に行ってから、気が楽になった。」とか、自分の存在そのものを感じさせなくなるようになりたい。

 

口の健康を保つべき生活上の習慣やコツを患者に何度も伝え、そのうちに患者が自分のこととして納得すれば、誰に教えられたかは重要ではない。したがって、

 

「誰に教えてもらったか?どんな歯医者でどこの診療所だったか?う~ん憶えていない」と患者に言ってもらうことだ。

 

空気のように患者に寄り添い、患者の人生の伴走者になり、励まし、勇気づけ、時には注意し、患者が自分の人生を少しでも快適に過ごせるように関わることを自分は良しとしている。

 

格好よく言うなら、存在すら消したい。