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ドラッカー 3/30

フリーランスに役立つ言葉

生きていくための自分ルール 「完全を求めつづける」

大学生だったドラッカーが次に心に誓ったのが

 

「完全を求めていかなければならない」

 

だった。

 

それは誰も見ていなくとも「神々が見ている」と思いながら行動することが大切であると、ギリシャの彫刻家のフェイディアスの物語を読んでドラッカーは啓発される。

 

アテネのパンテオン神殿の屋根に立つ彫像群を完成させたフェイディアスがアテネの会計官に「彫刻の背中は誰も見えない。誰も見えない部分の彫刻をして、その分まで請求してくることは何事か」と支払いを拒まれたとき、フェイディアスが「神々が見ている」と言った。

 

これに心を打たれたドラッカーは (以下引用*)

 

今日にいたるも、私は到底そのような域には達していない。むしろ、神々に気づかれたくないことをたくさんしてきた。しかし私は、

 

 神々しか見ていなくとも、完全を求めていかなければならないということを、その時以来肝に銘じている。

 

 (引用は以上)


*引用元

プロフェッショナルの条件

ーいかに成果を上げ、成長するかー

著者/P.F.ドラッカー

翻訳者/上田惇生

発行所/ダイヤモンド社


ドラッカーは真面目な人だったようだ。

 

これを実践するのは、自分にはきつすぎる。

 

確かに神々は見ているかもしれないけど、自分の信じる神々の中には、「完全を求めないほうが良い」と諭す神もいる。完全になる直前に意図的にやめることが常である。