ドラッカー 4/30

フリーランスに役立つ言葉

生きていくための自分ルール 「一つのことに集中する」

Thomas UlrichによるPixabayからの画像

その後、フランクフルトに引っ越しして二十歳の誕生日を迎えたドラッカーは、新聞社に記者として働き始める。

 

担当は「金融」と「外交」だった。

 

それまでに「失敗し続けても挑み続ける」こと、「完全を求め続ける」ことを既に身につけ実践していた彼は、有能な記者として知らなければならないことは、すべて知ろうと決心する。

 

さすが知の巨人 人生のスタートダッシュがハンパない

 

(以下引用*)

 

 新聞は夕刊紙だった。朝の6時に働き始め、最終盤が印刷にまわされる午後の2時15分に終わった。そこで私は、午後の残りの時間と夜を使って、何が何でも勉強することにした。国際関係や国際法、諸々の制度や機関、歴史、金融についてだった。

 

 やがて私は、

 

「一時に一つのことに集中して勉強する」

 

という自分なりの方法を身につけた。今でもこの方法を守っている。次々に新しいテーマを決める。統計学であったり、中世史であったり、日本画であったり、経済学であったりする。もちろんそれらのテーマを完全に自分のものにすることはできない。しかし、理解することはできるようになる。すでに60年以上にわたって、一時に一つのテーマを勉強するという方法を続けてきた。この方法でいろいろな知識を仕入れただけではない。新しい体系やアプローチ、あるいは手法を受け入れることができるようになった。勉強したテーマのそれぞれに、それぞれ別の前提や仮定があり、別の方法論があった。

 

(引用は以上)

 


*引用元

プロフェッショナルの条件

ーいかに成果を上げ、成長するかー

著者/P.F.ドラッカー

翻訳者/上田惇生

発行所/ダイヤモンド社


ドラッカーは本当に真面目でタフな人だったようだ。

 

「何が何でも勉強してやる~」っていう熱い気持ちは、やはり「有能な記者になるぞ」という目標があってこそだろう。

 

 

それを、60年以上続けているというのだ。

 

日本においては。だいたい、男子は25歳くらいで、自分なりの考えの「軸」のようなものが出来上がり、これを中心に生きていくのではなかろうか?

 

自分の場合は、一つのことに集中するというよりも、ふたつ、みっつ並行して学習することが多い。

そのため、時間がかかる。

 

仕事の仕方、学習の仕方はひとそれぞれであり、大切なのは自分がどのような仕事の仕方で成果を上げるかを知ることだ。

 

ドラッカーは一つに集中型

 

自分は並列、分散型