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ドラッカー 5/30

フリーランスに役立つ言葉

生きていくための自分ルール 「定期的な検証と反省」

Jens P. RaakによるPixabayからの画像

新聞社に記者として働き、猛勉強していたドラッカーは間もなく論説委員の一人に抜擢された。

彼は決して優秀だったわけではないと述懐している、当時は第一次世界大戦で本来論説委員に就くべき35歳前後の人たちがヨーロッパじゅうで底を尽きていたから、若い人間を責任ある重要な地位に充てなければならなかったと。

これは恐らく、謙遜していると思われる。優秀だったに違いない。

 

22歳が記者の平均年齢だった当時、彼の上司で50歳くらいの編集長は、若手を訓練指導した。

 

毎週末、編集長は一人ひとりに、

 

「振り返りと、反省、評価、次の戦術を立てる」

 

ということを、若手に促す。

 

毎週末だけではなく、半年に一度、土曜の午後と日曜日を使って半年間の仕事ぶりについて話し合ったそうだ。

 

ドラッカーは上司にも恵まれたのではないだろうか?

 

とことん若手を引き上げて、仕立て上げていく、この一節に登場する50代の編集長も素敵だ。

 

 

 


自分が歩んできた道を、定期的にたな卸しをして、点検し、うまくいったこと、うまくいかなかったこと、無駄だったことなどを確認し、今後どのように軌道修正すべきかを検討する。

 

これは、今ではどの業界でも仕事の仕方としては常識となり、フリーランス、個人事業をしている人間でも使える手法だ。

1930年ころでは画期的なことだったかもしれない。

 

しかし今では

 

PDCAサイクルを回す

 

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルを繰り返し行うことで、継続的に業務を改善するテクニックとして知られている。

 

実は、医療の一端を担う歯科医師でも最近はこれに似たものをカルテに記載することが求められるようになった。

 

今までは、ドクターの頭の中にだけあればよかったのだが、最近では患者さんの情報をカルテにつまびらかにするために書き留めておくことが求められている。これはそのドクターが非番でも、別のドクターがカルテを見れば何が問題点であるのか、治療が適切であるかがわかる。歯科衛生士はカルテを見ながら、治療の重要な部分を衛生管理という点で効果的に担うことができる。

 

電話応対する受付でもカルテをみれば、専門用語が分からなくても、ある程度は患者に答えられる。

 

何よりも、ドクター自身が漫然と患者さんを診察し続けてしまうことから救ってくれる手法だと思う。

 

何か月かに一度、カルテを見直す時に、昔問題であったことは、今どうであるか?をチェックできる。

 

いろいろと呼び方はあるが、医療界では昔から看護師さんが看護記録に書いてきた手法として

 

SOAPというものがある

 

これを歯科医師も使い始めている(と思う、、まともにカルテを書いている医者や歯医者は少ないと聞いているが、、)

 

S(Subjec 患者さんの訴え)→O(Object 客観的な情報 検査や診察によって得られること)→A(Assessment 診断、評価→P(Plan 看護や治療計画)

 

まぁ これらPDCAサイクルやらSOAPは、 これを繰り返し、より良くしていく、上昇していく「若い」イメージだが、最近、高齢者の患者さんを診察することが圧倒的に多くなり、何となくこの考えをカルテに書くことに違和感を感じることがある。

 

今は目標として掲げるのが、改善というより、「維持」していくことに重きを置くようになった。

 

スパイラルアップにはいいが、スパイラルダウンには、もっといい手法がないものか?

 

 

 

Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像

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