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歯のアンチエイジング

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歯は永久歯として完成するのは親知らずを除けば中学2,3年生には完成します。

 

それ以降、死ぬまでこの永久歯はあなたの人生とともに過ごします。

 

他の臓器のように、160日たてば、細胞がすべて入れ替わり、新しい臓器に入れ替わることはありません。

 

ある本には、歯も例外ではないとシュレディンガーという有名な科学者を引き合いに出して説明しているものもありますが、私の知る限り、エナメル質、エナメル質に近接した象牙質※はまず、入れ替わらずリニューアルされません。

 

大切にしましょう。

 

 

 

※)歯の真ん中には歯髄といって、神経と血管が絡み合って入っている小さな部屋があります。外からの刺激で、この歯髄の内壁に新しく象牙質が作られます。歯も再生能力が厳密にはあります。しかしそれを可能にしているのは「血管」の存在です。お母さんのおなかの中にいるときから小学高学年までに創られた象牙質、エナメル質には血管がありませんので、物質の血管を通じての運搬は不可能です。エナメル質表面は再石灰化のメカニズムが明らかになっていますが、リニューアルではありません。

歯のアンチエイジングの具体的方法

  • 衛生管理
  • 力の排除
  • 規則正しい生活
  • ゆっくり生きる

衛生管理

Mudassar IqbalによるPixabayからの画像
  1. セルケアのスキルを上げる。(ブラッシングは5分、フロスも一日一回は必ず通す。歯科医院で一度は教えてもらってください。)
  2. 歯科衛生士、歯科医師に定期的(3か月~1年に一度)に歯石を除去してもらい、歯の表面の着色を除去してもらう。(次の3を効果的に行うため)
  3. ホワイトニングをできれば定期的に行う。(ホームホワイトニングを一度行い、その後定期的に、歯科医院でジェルを購入する方法、通院中の先生に交渉して、夜に使うマウスピースとホワイトニングトレーを兼用できるようにお願いしてもいいかもしれません。断られたらごめんなさい。)

力の排除

  1. ふだん、口を閉じているときは、くちびるだけを閉じ、歯は接触させない。
  2. 細かな作業するとき、集中して作業をするときに、上と下の歯を当てない、くいしばらない。
  3. スポーツ(登山も含む)をするとき、力仕事をするとき、必ずマウスピースをつける。
  4. 夜寝るとき、必ずマウスピースをつける。特に旅先には忘れずにマウスピースを持っていく。

これらを実践すると、歯に強い力がかかり続けることで、歯ぐきのラインが下がる速度を緩めることができます。歯がすり減ることを最低限にできます。知覚過敏からも解放されます。治療を受けた歯も必ず長持ちします。

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規則正しい生活

唾液が口と体を守ってくれる

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規則正しい生活と聞くと、面白くないかもしれませんが、これは、唾液をしっかり分泌させるために必要です。

 

唾液が出ないからと言って、すぐに出そうとしても出ません。

 

もちろん唾液腺マッサージなどいろいろ、「絞りだす」方法は考案されていますが、それよりも日々「泉のように自然にあふれだす」ようにすべきです。

 

睡眠不足、不規則に生活すると、起きている時に、唾液を出す「唾液腺(だえきせん)」は眠っているので、口が乾くという状況になります。

 

口が乾くと、ウイルスや細菌の体内への侵入を防いでくれる唾液不足で、インフルエンザをはじめ、様々な感染症にかかりやすくなります。

 

寝る時間と起きる時間をある程度決めたら、それを実行しリズムよく生きましょう。

ゆっくり生きる

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ストレスは、少しはあったほうがいいという説もありますが、できればすべて排除するか、これは必要なストレスだと、認識してストレスと付き合うようにしてください。

 

あとは、なるべく急ぐことなく「まっ、いいか」「これくらいにしておこう」「許そう(他人も自分自身も)」という感じで生きましょう。

 

時間に追われると、くいしばり時間が増えます。

 

ストレスに追いつめられると、緊張状態が続き、夜に眠れなくなります。

 

こういうときは、忙しい中に5分でもいいので、目をつむり、深い呼吸をゆっくりして、自律神経を整えましょう。

 

寝る前は、明日のことなぞ考えずに、寝ることを楽しみましょう。

 

人生がどんどん長くなっています。

 

ゆっくり生きるくらいでちょうどいいのです。